言えない気持ち

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「さぁ?中庭って見つかりやすいんじゃない?」 なーんて、あなたをつい目で追ってしまうから、気づいちゃうんじゃない。 あなたは私の気持ちなんて知らないものね。 「あ、今日も異常なかったわ。帰りに報告しとくから」 「ふっ……ありがとう」 私と彼は学校の校則を正す為の風紀委員でもある。毎日の報告が私たちの仕事。 私たちの学校は文武両道を目指し、校則も厳しい進学校である。 将来の為に、自己実現の為に少しの犠牲は強いられると分かっていた。――なのに、今は涙が出るほど辛い。
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