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先生は西宮さんのちょっとした説明をした。
「えー、西宮の席はそこだな。」
そして指を指したのが僕の隣の席。
今日転校生が来るのを分かっていて準備していたものだろう。
なぜかそこだけ席が空いているのだ。
そしてそこに西宮さんが座る。
そのあとは先生が終わりと告げて教室を出て行った。
その瞬間クラスのほとんどが転校生の周りに集まり何か質問しまくっていた。
今日は入学式のためこれで授業が終わりなのだが鞄が集団の中に紛れ込んでしまってとれないでいた。
なので仕方なく僕はいつも解放している屋上に向かうため教室を出た。
その背中に視線を送る人が一人だけいたが僕にはわからなかった。
僕は屋上に着き街の風景を見ていた。
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