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「どうしたの?そんな凄く残念そうな顔して。」
「いや。何でもないですよ。僕はこれで帰らしてもらいます。」
僕は屋上の唯一の扉に向かった。
「待って。櫻木くん」
西宮さんが僕を止める。
「なんですか?早く帰りたいんですけど。」
これは本心から思っている。
「今週の土曜日にさ街案内してくれない?」
「別にいいですよ。それじゃあ。」
僕はそういって屋上をあとにして教室に行き鞄を持ち家へと帰る道を歩き出した。
その頃屋上では、
私は何故か彼が気になった。
別に特別な意味とかそんなんじゃないんだけどただ単純に気になった。
転校生が来たらなんとなくクラス全員から質問攻めを食らうと思っていたが櫻木くんだけは何故か何にも興味がない感じがあった。
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