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この聖蘭魔術師学園は、三学年五クラス。
生徒数は普通の学校と変わらない程度の人数。
そして、この聖蘭を含めた東区にある学校へ通う学生は、一人の例外もなく魔力を持ち、魔術が使える。
唯崎も当然、そんなファンタジックなことができる学生だ。
といっても、訳ありで人前では魔術を使おうとはしないがな。
聖蘭の高等部に進学してから二ヶ月が経った今、魔術を使用していないのは唯崎だけ。
そのため
─魔力はあっても
魔術が使えない生徒─
─最弱の魔術師─
などと言われている。
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