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最初にあいつを見たのはいつのことだったか…。 俺は自分の部屋に着くなり、鞄は机の上へ適当に置き、ブレザーを脱ぎ捨て、ネクタイを雑に緩めてベッドへ飛び込んだ。 最近一人になって考えることと言えば、こればっかり。 全く接点のないやつにこれほどまで頭の中を支配されていると思うと、腹立たしささえ感じるが、あの時の光景が脳裏に焼き付いて離れない。 なぜだろう。 あいつは男だった。 首もとできっちり結ばれていた青いネクタイと、真っ黒な髪から、真面目なヤツなんだろうなと思った。  
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