1/17
前へ
/32ページ
次へ

「山ちゃん行こう。」 4限目の終わりを告げるチャイムが鳴り、教室ではざわざわと人が動き出す。 「おー。今行く。」 俺はいつものように圭人に誘われ、騒がしくなった教室を出た。 向かうは食堂。 だだっ広くてメニューも豊富な我が校自慢の食堂には、今日も多くの生徒が集まっていた。 人の波の合間を縫って、俺と圭人はきまって一番奥の窓際のテーブルに座る。 ここは賑わう食堂の中でも比較的静かで、中庭に面していて快適なのだ。  
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

145人が本棚に入れています
本棚に追加