6/17
前へ
/32ページ
次へ
「っはあ、っはぁ…」 「どうしたんだよ山ちゃん。」 「…はぁっ、ちょ、待って…」 あれから教室まで全力疾走。 基本的な体力は圭人のほうが上なのに、そんなのを引っ張ってきたもんだから、息の整わない俺を後目にむこうは涼しい顔して座ってる。 「もしかして、目があって照れちゃったの?」 「っ!ごほっ、ごほっ…!」 待て待て待て待て。 待てと言っただろうが圭人さん。 少し俺を落ち着かせろ。 「んなんじゃねーよ!俺は女子かっ!」 やっとの思いで反論するも、 「山ちゃんは男子だよ?」 …ツッコむ気にもなれません。  
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

145人が本棚に入れています
本棚に追加