久しぶりの…

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私は下を向きながらじっと目を閉じた。 今さら何を…? バイクが止まった。 着いたんだ。 「大丈夫か?」 裕紀が心配そうに聞いてくる。 「大丈夫。行って来る。」 私はバイクから降りて、裕紀を見送った。 「すぅーはぁー」 私は深呼吸をして、この大きくて冷たい鉄の門を見上げた。 指紋で開け、ロータリーをぬけ屋敷のドアへと手をかけた。 ガチャ 中は静かな空間でドアの音だけ響いた。 .
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