1:私という人間

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「なあ…こっち見て」 嫌だし… そう思って、まだ俯いてるとアゴを掴んで、顔を上げられた。 あたし、相当情けない顔してただろうな。 彼氏の表情は… 困った様に笑ってた。 「ごめん…なさい」 喉が乾いて、カラカラで声がうまく出ない。 それでも必死に声をひねり出した。 すると… パシッ 「…え?」 叩かれた…? すんごく軽くだけど、ほっぺた叩かれた。 その後、ギュッて抱きしめられて、言った。 「頼れよ。」 あたしは泣いた。 ぶわーって。 抱きしめ返してうんうん頷いて。 今思えば、かなりクサいけど。
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