道場破り

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「そうだな。俺も心配した。姉貴、最近太りすぎててな~」 「あの~、お二人とも、ご飯冷めちゃいますよ?」 激しい火花を散らしてた私達を、お父さんが何とか制す。 「じゃあ、行ってきます!!」 私達は玄関を開けながら、お父さんに挨拶する。 「気をつけて下さいね??今夜はハンバーグ、作りますよ~」 スキップしながら歩いていると 「紅葉ぃ!!!おはぁ!!」 と、後ろから抱き着かれる。 「ぐへえ!!!」 「あ、ゴメン♪」 友達の山口佐和(やまぐちさわ)。明るくて、可愛い。 「あ!!佐和だ!」 「朔夜!佐和さんて呼びな!」 朔夜は顔を真っ赤にしてそっぽを向く。佐和が好きなのが一目瞭然である。 「あ、そういえば、紅葉、夏服入ったんだぁ」 「うん!良かった…」 しばらく歩くと、朔夜は中学なので別れた。
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