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「……はい」
「君のビデオレターを見て皆が君を助けたいと口々に言った」
キルはその言葉に驚いたように目を丸くする。
だが、皆は優しいからな……と目を細めた。
しかし、そんなキルを見てゼルが口を開く。
「キル。お前皆が優しいからとか思ってねぇか?」
思っていたことをバッチリ当てられ、キルは目を丸くしてゼルを見た。
ゼルはそんなキルの反応を見て笑みを浮かべる。
「確かにレッドハート軍に入ってる奴らは優しい奴らばっかだ
他の誰がお前みてーな馬鹿な真似したって助けに行く
けどな、お前がこのレッドハート軍で築いた俺達との絆は確かにあるんだよ
テメーが一人だなんて思うんじゃねぇ
お前だって一人の人間だ
すっげぇ悩んだりするだろうよ
だが、一人で悩み続ける必要なんてねぇ
悩んでる時があったら、俺達をいくらでも頼れ
頼られて放置するような奴なんざ何処にもいねぇよ」
「ゼル中尉……」
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