第零話 復讐を終えて……

2/4
前へ
/404ページ
次へ
「……はい」 「君のビデオレターを見て皆が君を助けたいと口々に言った」 キルはその言葉に驚いたように目を丸くする。 だが、皆は優しいからな……と目を細めた。 しかし、そんなキルを見てゼルが口を開く。 「キル。お前皆が優しいからとか思ってねぇか?」 思っていたことをバッチリ当てられ、キルは目を丸くしてゼルを見た。 ゼルはそんなキルの反応を見て笑みを浮かべる。 「確かにレッドハート軍に入ってる奴らは優しい奴らばっかだ 他の誰がお前みてーな馬鹿な真似したって助けに行く けどな、お前がこのレッドハート軍で築いた俺達との絆は確かにあるんだよ テメーが一人だなんて思うんじゃねぇ お前だって一人の人間だ すっげぇ悩んだりするだろうよ だが、一人で悩み続ける必要なんてねぇ 悩んでる時があったら、俺達をいくらでも頼れ 頼られて放置するような奴なんざ何処にもいねぇよ」 「ゼル中尉……」
/404ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加