34人が本棚に入れています
本棚に追加
キルが言ったように、キルの目の前にはいつものように白衣をまとったクロム大佐が立っていた。
キルが「げっ」と言ってしまったのも無理はない。
なんせクロムには以前トラウマになるほど酷い薬を飲まされたのだから。
ちなみにキルは一週間以上部屋に引きこもった。
「すみません……
大佐は俺に何か用ですか?」
キルの問いにクロムはニヤリと笑う。
その表情を見て、キルは背筋にゾクリと寒い物が走った。
「実は君に以前使用してもらった『性格急変劇薬』略して『性急薬』なんだか」
「略す意味あったんですか?」
「更に改良して『性格急変劇薬X』として生まれ変わった」
(スルーされた!しかも呼び方戻してる!ってかXってなんだよ!)
再びツッコミはスルーされるだろうと考え、キルは心の中で全て突っ込んだ。
そしてツッコミをしたことでハッとする。
「まさか……」
クロムは口元を緩め、言った。
最初のコメントを投稿しよう!