プロローグ

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どれくらいの間そうしていただろうか。 永遠にも感じられた時間は唐突に終わりを告げた。 少年の体からふっと力が抜ける。 意識を失い、その場に崩れ落ちた。 獣は倒れた少年に向かって一歩踏み出した。 一歩、また一歩とゆっくり少年に近づいていく。 少年は動かない。 獣は足を止めない。 少年と獣の距離は縮まっていく。 そして……
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