1077人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
「2人共、大丈夫?」
腐女子軍団が去った後、カーテンの隙間から顔を覗かせた小田切先生が、苦笑を浮かべて問い掛けてきた。
「ごめんね、2人共体調悪いからダメって言ったんだけど、大人しく眺めているだけだからと言ってきかなくて……」
先生、もっと頑張って欲しかったです……
俺達の世間体の為にも、将来の為にも、頑張って欲しかったです……
「「はあ~」」
溜め息混じりに、俺達は立ち上がる。
「とっくに4時間目始まってるから、もう少し此処に居なさいな?」
湿布も換えましょう、と言われた。
「いっちゃん、3時間もサボっちゃったねえ~」
「う……ん……」
腐女子って、結構居るんだなあ……
写メって、大丈夫かなあ……?
変なやつじゃなきゃいいけど……
「いっちゃん、諦めも大事だよ?」
尊はすっかり諦めモード(?)に入ったらしく、落ち込む俺の肩を優しく叩いた。
「たけちゃん……俺、人生が重いよ……」
「大丈夫、いっちゃんには俺が居るよ? 俺が一緒に背負ってあげるからね?」
いやいや、尊、流石にそれは問題発言だぞ!?
「たけちゃん、それはNGだ!」
え゙〰と尊は不満顔だ。
最初のコメントを投稿しよう!