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このての話しが苦手な尊は、いつも腐臭にやられる。
あれだけ沙織姉に腐臭を浴びせられていても、何故だか尊は馴れない。
だからって、俺も馴れた訳じゃないよ、どちらかと言ったら諦めただけだよ?
やっちゃったね?……そんな顔で俺を見る尊。
要するに小田切先生は、俺達が腐女子が喜ぶ腐った関係にあると勘違いをした訳だが、勘違いも甚だしい!!
「「先生、酷いです!!」」
「違った?」
「「違います!!」」
ごめんなさいね?――と顔の前で手を合わせて小首を傾げる小田切先生――かわゆい、です!!
彼女いない歴=年齢の俺達には、とっても堪らない愛らしさ、です!!
だがしかし、たとえ『保健室の天女』とは言え、年上の女(ヒト)――28サイ ナンダッテ イウトオコラレルカラ ナイショダヨ?――どう足掻いても、俺達がきんちょには無縁のお方だ。
なので……、
「よし、たけちゃん、お昼だ!!」
食欲に走る事にした。
「がってんだ!!」
「「では、お世話様でした!!」」
先生に一礼し、サンドイッチ、サンドイッチっと歌いながら出て行こうとする俺達を、天女がガシリッと制服の裾を掴んで引き留めた。
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