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「「お離しくだせぇ~、サンドイッチが待ってるんですぅ~!」」
叫ぶ俺達を、天女はガッシリ掴んだまま離そうとしない所か、意外な力業で引き摺り戻す。
「「きぃやぁぁっ!!」」
思わず悲鳴を上げてしまった!!
わたわたと足掻く俺達に、天女はニッコリ――それはもうお美しい微笑みを投げ掛けてきた。
「先生ねぇ~、今月ピンチなの~」
何が?
顔を見合わす俺達に、天女は囁き続ける。
「2人のお弁当、美味しいって評判よ? 先生、ご相伴にあずかりたいなあ~、金銭的ピンチも救って欲しいなあ~」
うわぁ、この先生、天女の微笑み浮かべて生徒にたかりやがったよ!?
「因みに、何故ピンチに…?」
「ちょっと服を買い過ぎました♪」
うふっ、と天女は笑う。
「して、俺達の弁当云々の噂はどちらから?」
「正義(マサヨシ)から」
正義?
正義……?
聞いた事が有るような、無いような……。
あっ、と尊が声を上げた。
「担任だ!!」
担任?
おお、ヒモ的イケメンの我がA組担任・日下部 正義(クサカベ マサヨシ)か!!
「正義とは高校からの友人なの」
おお、意外な人脈じゃ!!
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