三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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極力、視線は意識しない事にした。 じゃないと、あまりの羞恥で憤死しそうだ!! 他の事を考えようとして閃き、 「あっ!?」 そう言えば、あの札ってどう言う意味だろう? 「先生ー」 「なあに、いっちゃん?」 すっかりお友達だ…… まあ良いや、気になった事を片しておこうっと。 「ぶら下げた札に、用があったらクッキーにって書いてあったけど、何で?」 堕天女にゃ、もうタメ口で良いや! 「えっ、クッキーなんて書いてないわよ?」 先生、先生、と尊が天女を呼ぶ。 「いっちゃん独自の日下部先生の呼称なのです」 「あら、そうなの? でも何故クッキー?」 「日下部の 『く』 と、たけちゃんと食べようと作って来たおやつのクッキーを……あンのヒモイケメンが奪ったからじゃァー!!」 あの時の屈辱を思い出しながらつい叫んでしまった俺を、どうどうと尊が宥める。 あっ、余計に注目浴びちゃった……はずっ!! こそこそと立ち去る俺達に、冷たい視線が突き刺さる。 「ヒモイケメンって、正義にピッタリね?」 クスクス笑う堕天女は、俺の頭を優しく撫でた。
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