三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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「大丈夫よ、正義はわたしには逆らわないから、後で敵とってあげるわね?」 ウフフ……と堕天女は魔女の様な微笑を浮かべ……俺達を震え上がらせた…… あ〰、札の意味、解っちゃった~ うちの担任・日下部先生は小田切先生の 『パシリ』 なんだなって…… 不在時の用事を日下部先生に押し付けてやがるのか、この堕天女!! うわあ、最悪!! 「先生、外見と中身のギャップ、凄いね~」 つい言ってしまったが、先生は気にしないみたいだ。 「いっちゃんとたけちゃんはお友達だから、隠さない事にしたのよ♪」 だから、仲良くしましょうね、とぞわりとする甘ったるい声で囁かれて……俺達は震えた。 逆らうな、逆らったら命を獲られる!! その後は、無言だった。 空気が重い…… 昼休みを告げる鐘の音と共に教室に着いた俺達を、クラスメート達が不思議そうに見詰めていたが、無視だ。 嫌な事はサッサと片しておこう。 「郁里ちゃん、女史、はいサンドイッチ」 2人に俺がサンドイッチを渡すと、尊が慌ててカフェオレの入ったポットも渡した。
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