三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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「師匠、たんこぶは大丈夫?」 新田は心配顔で、ごちになりますっと受け取った。 「うん、大丈夫」 痛みも薄らいだし、たぶん大丈夫だ。 「で、先生は何故ここに?」 川北の問いに、先生はうふっと笑う。 「今月ピンチなのって言ったら2人がね、お昼の面倒みてくれるって言うの」 なっ、なんですと―!? うわあ、やっぱりだよ!! 嫌な予感当たったよ!! 今月の昼飯、全部たかる気で居やがる!! 「「そんな事は……」」 言ってないと返そうとした俺達に、キラリと光る射すような先生の視線が注がれた。 ぞくり、と悪寒が走る。 「ねぇ~?」 賛同を求める声に、俺達は頷くしかなかった。 「「そうですね」」 「先生も2人と食べるわ、教室でいいの?」 「「そうですね」」 放心状態の俺達は、機械のように動きながらサンドイッチを机に広げ、カフェオレを用意し、席につく。 適当に腰を下ろした小田切先生は、 「じゃあ、頂きます♪」 サッサと食べ始めた。 美味しい、美味しい、とパクパク食べる先生は、子どもの様に嬉しそうに食べている。 その無邪気な姿を見てたら、まあ良いかって気になってきた。
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