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「中谷って、最近危ない方で有名になってるからね」
「危ない方?」
新田の言葉に、俺達は首を傾げる。
「そう。 あっ師匠、卵焼きも下さい」
「あいよ~」
ついでにミルクティーも渡してやると、新田は拝む様に受け取る。
「黒岩様、明日はカフェオレが飲みたいと、我がお腹の神が申しておるのですが……」
おずおずと、新田は言う。
尊はにっこり笑う。
「よし、心得た!」
「なら、明日はサンドイッチにしようかな? 郁里ちゃんの分も作って来るよ」
「師匠~ォ お二人は神だ!!」
「いや、まてまて……アンタ達、話しがずれてるよ? 中谷の事はいいのかい?」
丸めたノートで新田の頭をパコリと叩き、勝手に唐揚げをつまみ食いしたのは、我がクラスの女子委員長 川北 麻希(カワキタ マキ)。
新田の親友で、俺達ともかなり親しくしてくれている。
いかにも 『委員長』 って感じの、スラリとした知的美人の才女だ。
身長は、羨ましい170越えで、俺達よりは少しだけ高い。
少しだけ……
あだ名はそのものズバリ 『女史』 !!
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