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南の奴は、一応新聞部だ。
俺達の視線の先で南は、何故か自分の携帯を見せ付けるように持ち上げ、なにやら操作した。
途端に俺と尊の携帯が反応する。
着信は、知らないアドレスからのメール。
どうせ南のだろう。
開いて見れば、
『昼飯、サンクス デザートやるから取りに来い』
の本文と共に、添付画像がーっ!!
「「ぶっ!!」」
思わず吹き出してしまった!!
添付されていたのは、俺と尊が間抜け面して向かい合って寝てる姿だった……羞恥ものだ……
「なに、なに?」
俺達の携帯を覗き込んだ先生が、いやぁん、とか声を上げやがるもんだから、新田と女史にまで覗かれてしまった!!
女史が大爆笑している隣で、新田が御愁傷様と呟いた。
「2人共、無邪気な寝顔ね?」
「「先生、はっきり間抜け面と言って良いです……」」
「あら、可愛いわよ? 2人がモテるのも、わかるわ~」
「「現在までモテた記憶はございません!!」」
もういいや、面倒臭い!!
南が早く来いと手招きしてるし、俺達の情報で儲けた金で買ったんだろうから、たかってやれ!!
半ばヤケクソで、俺と尊は席を立つ。
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