三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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「ほら」 歩み寄った俺達に南は、最近はスイーツが人気の近くにあるパン屋の紙袋を差し出した。 中に入っていたのは、一番人気のプリンだった。 「ありがとうって言う必要ないよね?」 嫌みに返してやれば、南は笑う。 「ああ、必要ない。 それを買ってもかなりの儲けがあったからな?」 えっ!? 300円だよね、情報料って? このプリン、確か一つ150円したはず……? 6個あるよ? 900円だよ? 「赤字じゃないの?」 首を傾げる俺達に、四天王の一人 『灰色の貴公子』 と呼ばれる 神崎 真澄(カンザキ マスミ)が憐れみの視線を向けた。 「李杜がそんなヘマする訳無いよ? 絶対、私腹を肥やしてる」 当然だ、と南は頷いた。 「さっきの写メ、一件500円で売れたしな?」 「「付かぬ事をお伺い致しますが、何件お売りになられたのでしょう?」」 「結構マニアが居て、最終的にそれは30件売れた」 何ですとー!? 500円×30件は…… 「「15000円!?」」 「「マジですか!?」」 いやいや、言うべきはソコじゃない!! 「「俺達の肖像権と人権とプライベートとかは!?」」 「ない!」 うわぁ、きっぱり言いやがったよ!!
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