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こいつ、本当に最低だ!!
他人の弱味を握りたいが為に新聞部に席を置くと言われる南は、部のパソコンの情報をかなり悪用する幽霊部員として有名だ。
「腐女子達の情報料も入れて、差し引き14400円の儲け!?」
「えぇ~、ぼろ儲けじゃないか!?」
抗議の声を上げる俺達に、やっぱり南は愉しそうに笑い掛けてきた。
「あんな隙だらけな姿を晒している方が悪い、と思うがな?」
最も、と南は続ける。
「彼女達はお得意様なんで、流用・転売禁止を条件に安価で流してやったから、儲けは考えていない。 本当の儲けは、写メだしな?」
「まさか……他にも撮って……売り捌いた……?」
ニッコリと、南は笑う。
「余裕で夏休みが過ごせる程、儲かりました」
「「いやぁー!!」」
俺達は、ムンクの叫び状態だ!!
あ゙あ゙っ、一体どれだけ出回っているんだ、俺達の間抜け面は!?
わからない……
「いっちゃん……俺、もう諦めた……」
尊は両手を上げて、降参ポーズだ。
俺はちらりと南を見、悔し紛れに額からペリッと剥がした湿布を投げつけてやった。
湿布はあっさりキャッチされ、ゴミ箱に投げ込まれていく。
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