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「早く食え、昼休み終わるぞ?」
俺達を座らせ、頭を叩きながら佐伯は言う。
本人、軽く叩いている積もりだろうが、かなり痛い。
「「痛い、痛い!」」
騒ぐ俺達を、佐伯は呆れ顔で見下ろす。
「ヤワだなあ、もうちょい鍛えた方が良いぞ?」
余計なお世話じゃ!!
高校生男子2人を軽々と小脇に抱える様な、怪力筋肉魔神のお前と一緒にするな!!
痩せちゃいるが、俺達だってそれなりに背も体重もある――はず。
ふと天女が、口を挟んできた。
「2人はこのままで良いのよ?」
嬉しいが、ナニゆえに……?
「2人が貴方みたいになったら、気持ち悪いだけでしょ? だから、余計な事言わないでね?」
「「先生、それはどう捉えれば良いの?」」
思わず問う俺達に、先生はニッコリ微笑み掛ける。
「そのままが一番、と言う事よ? 南君が折角くれたのだから、頂きましょう?」
俺の手から奪った紙袋を開け、先生はホクホク顔だ。
「朝間(アサマ)ベーカリーのひよこプリンじゃないの!! 中々買えないのに、南君頑張ったわね」
先生はまず自分の分のプリンを確保し、俺と尊に渡し、新田と川北にも配り、最後の一つを……がめた!!
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