三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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「あっと、サンドイッチご馳走さん。 旨かった」 そう言って佐伯は、何故か近くの椅子を引き寄せて座り込んだ。 更に、何故だかニコニコしながら、こっちを見てくる。 尊が、もしや、と言う顔をしながら、そろそろとカフェオレを差し出すと、佐伯は嬉しそうに飲み始めた。 なので俺も、残りそうだったサンドイッチを差し出してみる。 すると佐伯は、迷わず食べ始めた。 伊織には多めに渡したつもりだったが、 「佐伯、足りなかった?」 訊いてみれば、佐伯はあっさり頷いた。 「結構作ってくれたけど、俺等ガタイがいい奴ばかりだから、ちょっと足りなかった」 どんだけ食うんだ、君達はー!? 引き気味な俺と尊に、天真爛漫な笑顔を浮かべてサンドイッチを食べる佐伯……そしてゆったりプリンを食べる小田切先生と言うミスマッチな組み合わせを、何故だか廊下から写メる怪しい集団…… 「アレ……何?」 怖くなって尊に訊いた時、何やら用でもあったのか、こっちに歩み寄って来ていた神崎が、 「李杜、キミの責任!! ちゃんと追い払いなよ?」 と、南に命じた。
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