三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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面倒臭そうに立ち上がった南は、つかつかと怪しい集団に歩み寄ったと思うと、 「ただで写メろうなんざ、良い度胸してるな?」 集団を脅し始めた!! 「あの2人を写メりたきゃ、俺を通せ。 無許可で撮った奴には……」 わかってるな? そんな南の無言の脅しに、集団は青ざめる。 「今撮ったやつは、直ぐ消去しろ」 全員、携帯を操作する。 南……3年の先輩も居るよ? そこはやっぱり 『南』 だから、気にしないんじゃない? 「「南の悪魔!!」」 俺と尊の声に気付いた南は、ムッとしてこっちを見ると同時に黒い携帯を取り出し、何やら操作した。 そして再び鳴り出す、俺と尊の携帯…… 恐る恐る開いたメールに題名も本文もなく、画像のみが添付されていた。 嫌な予感がする…… 見たくない…… ぷるぷる震えている俺達に、見ろ、と言う様に南が指先を向けた。 仕方なく開いて――即座に閉じた!! ぷっ、と言う笑いを漏らす声が頭の上からした。 いつの間にか近付いていた神崎が、画像を目にして、吹き出したらしい。
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