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面倒臭そうに立ち上がった南は、つかつかと怪しい集団に歩み寄ったと思うと、
「ただで写メろうなんざ、良い度胸してるな?」
集団を脅し始めた!!
「あの2人を写メりたきゃ、俺を通せ。 無許可で撮った奴には……」
わかってるな?
そんな南の無言の脅しに、集団は青ざめる。
「今撮ったやつは、直ぐ消去しろ」
全員、携帯を操作する。
南……3年の先輩も居るよ?
そこはやっぱり 『南』 だから、気にしないんじゃない?
「「南の悪魔!!」」
俺と尊の声に気付いた南は、ムッとしてこっちを見ると同時に黒い携帯を取り出し、何やら操作した。
そして再び鳴り出す、俺と尊の携帯……
恐る恐る開いたメールに題名も本文もなく、画像のみが添付されていた。
嫌な予感がする……
見たくない……
ぷるぷる震えている俺達に、見ろ、と言う様に南が指先を向けた。
仕方なく開いて――即座に閉じた!!
ぷっ、と言う笑いを漏らす声が頭の上からした。
いつの間にか近付いていた神崎が、画像を目にして、吹き出したらしい。
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