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「いっちゃん、しりとり四天王って、何?」
尊も、不思議そうに訊いてくる。
「だって、4人でしりとりしてるじゃないか!」
答えると、また 「はっ?」 と首を傾げられてしまった。
「しょうがないなあ、教えて欲しい?」
勿体付けて訊いた瞬間、がっと伊織に頭頂部を掴まれてしまった!!
痛い!!
「さっさと言え!」
痛いよぉー!!
「な、名前、名前!!」
伊織の手を引き剥がそうとしながらそう答えると、また皆が首を傾げた。
頭から顎に移った伊織の手が、今度はむにゅっと顎を掴む。
「ちゃんと説明しろ」
言われても、顎を掴まれていては答えられない。
むにゃむにゅ言ってたら、
「伊織ィ、離さないといっちゃん答えられないよ~」
尊が助け船を出してくれた。
チッ、と舌打ちして、伊織は手を離した。
顎が砕けるかと思った……
「だから」
顎を擦りながら、俺は説明する。
「伊織、南、佐伯、神崎の順に、名前を出してみて」
あっ!っと、尊が声を上げた。
さすが、尊!!
わかったようだ。
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