三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

40/43

1077人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
「そっかあ、そう言う事か」 納得する尊に、今度は伊織の魔の手が伸ばされた。 「尊、だから説明しろ!」 伊織のドSは尊のこめかみに、ぐりぐりと梅干し攻撃を繰り出した!! 「痛い、痛い、伊織、痛い!!」 叫ぶ尊。 「た、たけちゃん、今助け――」 尊を助ける前に、南に捕まってしまった!! 「ほら、教えろ」 南のドSは、たんこぶ残る額をぐりぐりしてきた!! 「「痛い、痛い!!」」 叫ぶ俺と尊……誰か、助けて下さい!! 助けは佐伯だった…… 「よせって、2人共」 伊織と南の魔の手から俺達を引き剥がし、佐伯は大丈夫か、と訊いてきた。 あっちこっち痛い…… 痛む箇所を擦りながら、俺と尊は説明した。 「「だから、伊織、李杜、斗真、真澄だよ」」 あっ!、と教室中で声が上がった。 どんだけ他人の話しに、耳ダンボしてるんですか!? 呆れた…… 「いっちゃんは不思議ちゃんかと思ったけど、意外と鋭いのね?」 小田切先生が、うふふと笑いながら言う。 「不思議ちゃんって……先生こそ堕天女のくせに……」 返した直後、あっちこっちで吹き出す音が聞こえてきた。
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1077人が本棚に入れています
本棚に追加