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「そっかあ、そう言う事か」
納得する尊に、今度は伊織の魔の手が伸ばされた。
「尊、だから説明しろ!」
伊織のドSは尊のこめかみに、ぐりぐりと梅干し攻撃を繰り出した!!
「痛い、痛い、伊織、痛い!!」
叫ぶ尊。
「た、たけちゃん、今助け――」
尊を助ける前に、南に捕まってしまった!!
「ほら、教えろ」
南のドSは、たんこぶ残る額をぐりぐりしてきた!!
「「痛い、痛い!!」」
叫ぶ俺と尊……誰か、助けて下さい!!
助けは佐伯だった……
「よせって、2人共」
伊織と南の魔の手から俺達を引き剥がし、佐伯は大丈夫か、と訊いてきた。
あっちこっち痛い……
痛む箇所を擦りながら、俺と尊は説明した。
「「だから、伊織、李杜、斗真、真澄だよ」」
あっ!、と教室中で声が上がった。
どんだけ他人の話しに、耳ダンボしてるんですか!?
呆れた……
「いっちゃんは不思議ちゃんかと思ったけど、意外と鋭いのね?」
小田切先生が、うふふと笑いながら言う。
「不思議ちゃんって……先生こそ堕天女のくせに……」
返した直後、あっちこっちで吹き出す音が聞こえてきた。
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