三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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ピキッと変な音もした。 なんでか、皆が固まっている。 伊織や南まで、固まってるぞ? 「……いっちゃん……」 小田切先生に、呼ばれた。 ゾクッと背筋に寒気が走る…… 「いっちゃん?」 もう一回、呼ばれた!! そこで、やっと俺は気付いた!! 「きゃー、口が滑ったー!!」 あわあわと口を押さえたが、もう遅い!! こめかみにくっきり『💢』マークを浮かべた小田切先生が、笑えない笑顔を張り付けている。 「ごめんなさい、ごめんなさい~」 失言を謝る俺に、小田切先生はたんこぶを優しく、怖い位優しく撫でた。 「許してあげるけど……デザートも作ってくれたら、よ?」 と言ってきた。 「はい、お作りします……」 小田切先生はにっこり微笑んで、許してくれた…… どっと疲れた…… 「いっちゃん……さすがに今のは、フォロー出来ないよ~」 「うん、ごめんね、たけちゃん……」 固まってたクラスメート達も、各々動き始めた。 「さてと、私もそろそろ戻らないとね? 明日、同じ時間に来るわね?」 ヒラヒラ手を振って、堕天女様が退場する。 俺と尊の分のプリンも持って……。
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