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ピキッと変な音もした。
なんでか、皆が固まっている。
伊織や南まで、固まってるぞ?
「……いっちゃん……」
小田切先生に、呼ばれた。
ゾクッと背筋に寒気が走る……
「いっちゃん?」
もう一回、呼ばれた!!
そこで、やっと俺は気付いた!!
「きゃー、口が滑ったー!!」
あわあわと口を押さえたが、もう遅い!!
こめかみにくっきり『💢』マークを浮かべた小田切先生が、笑えない笑顔を張り付けている。
「ごめんなさい、ごめんなさい~」
失言を謝る俺に、小田切先生はたんこぶを優しく、怖い位優しく撫でた。
「許してあげるけど……デザートも作ってくれたら、よ?」
と言ってきた。
「はい、お作りします……」
小田切先生はにっこり微笑んで、許してくれた……
どっと疲れた……
「いっちゃん……さすがに今のは、フォロー出来ないよ~」
「うん、ごめんね、たけちゃん……」
固まってたクラスメート達も、各々動き始めた。
「さてと、私もそろそろ戻らないとね? 明日、同じ時間に来るわね?」
ヒラヒラ手を振って、堕天女様が退場する。
俺と尊の分のプリンも持って……。
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