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「成瀬は、意外と怖いもの知らずだね?」
微笑みながら、神崎が言う。
「単なる馬鹿だ」
伊織が吐き捨てた。
「可愛いけどな?」
……南の阿呆!!
「……」
佐伯が、何か言いたそうに、じっと俺を見詰めてくる。
「?」
首を傾げたら、佐伯がデカイ図体のくせに、じっと俺を見たまま指をくわえた。
……佐伯もデザート欲しいんじゃない?
えっ、たけちゃん、まじ?
たぶん……
尊の言葉を信じて、佐伯を手招きする。
「佐伯もデザート欲しい?」
伊織達に聞こえない様に耳打ちしてみると、こくりと頷いた佐伯が、
「弁当も欲しい……」
こそりと返した。
どうやら俺達は、巨大なシベリア虎の餌付けに成功してしまったらしい!!
尊と一緒に溜め息付いた……
「他の3人に内緒だよ?」
こそっと言うと、佐伯は満面の笑顔で頷いた。
さすがにイケメン、笑顔が眩しいぞ!!
「なに、なに、内緒話? 仲間に入れて?」
神崎が乱入してきたが、佐伯に止められた。
佐伯、内緒、を律儀に守るみたいだ。
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