三匹目 レッサーパンダは 惑う!?

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「成瀬は、意外と怖いもの知らずだね?」 微笑みながら、神崎が言う。 「単なる馬鹿だ」 伊織が吐き捨てた。 「可愛いけどな?」 ……南の阿呆!! 「……」 佐伯が、何か言いたそうに、じっと俺を見詰めてくる。 「?」 首を傾げたら、佐伯がデカイ図体のくせに、じっと俺を見たまま指をくわえた。 ……佐伯もデザート欲しいんじゃない? えっ、たけちゃん、まじ? たぶん…… 尊の言葉を信じて、佐伯を手招きする。 「佐伯もデザート欲しい?」 伊織達に聞こえない様に耳打ちしてみると、こくりと頷いた佐伯が、 「弁当も欲しい……」 こそりと返した。 どうやら俺達は、巨大なシベリア虎の餌付けに成功してしまったらしい!! 尊と一緒に溜め息付いた…… 「他の3人に内緒だよ?」 こそっと言うと、佐伯は満面の笑顔で頷いた。 さすがにイケメン、笑顔が眩しいぞ!! 「なに、なに、内緒話? 仲間に入れて?」 神崎が乱入してきたが、佐伯に止められた。 佐伯、内緒、を律儀に守るみたいだ。
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