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『たんこぶ兄弟』『ラブラブ平凡』『天女の“飯"使い(メシツカイ)』――新たな称号を次々と手に入れた俺は、すっかりぶーたれていた。
昼休みの後から放課後の現在まで、ずっと晒し者になっていたんだ。
不貞腐れもするよ、まったく!!
携帯片手に色々な生徒が現れては、ひそひそ、きゃぴきゃぴ囁きながら俺と尊を観察していきやがる。
流石に写メろうとする者はいなかったが……南が売り捌いた写メのせいだとわかっているが、今更どうしようもない事で……で……
「ゔっぎゅーっ!!」
つい、喚いてしまっても仕方のない事だ。
「いっちゃん、諦めて! ほら、行くよ!」
キリッ、と尊が言う。
尊が男前だ!!
「たけちゃん、凛々しくなってる〰」
ハイハイ、と答えながら尊は俺に鞄を2つ持たせ、自分は空の弁当ケースを持つと、俺の手を引いて教室を出て行く。
「ボケずにやる、ボケずにやる……いっちゃんを抑える……」
ぶつぶつと、尊は呪文の様に呟き出した。
ああそうか、たく兄に言われたのか……
尊……面倒かけて、ごめんね?
ぎゅっと繋いでいる手に力を込めると、尊は握り返してきた。
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