四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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「たけちゃん……俺の扱い、酷くない?」 「保身の為には、鬼になります!」 キッパリと返す尊は、やっぱりちょっと格好良い。 そう言えば、尊がボケ体質を返上出来る方法って、どんなのだろう? 「たけちゃん、どうやってボケを治したの?」 「治ってないよぉ~」 気の抜ける尊の返事に、頭の中が――???――だらけになった。 「だから、いっちゃんに関する事だけ、付け焼き刃でボケを返上出来るんだ」 意味、わからない…… 「たく兄が、閃いたんだ」 「何を?」 「いっちゃんが、俺の事怒ったお母さんみたいって言ったのにヒント得て、俺にいっちゃんの保護者になれって言ったんだ」 つまり、それって―― 「子供扱い!?」 「そう思ってれば、いっちゃんを抑えられるからね?」 だから、手を繋いだんかい!? 頭をやけに撫でてきたり、抱き締めてきたり……そのせいかい!? 「たけちゃん……」 じとりと睨んでやると、尊はあはははっと笑って――そっぽを向いた。 たけちゃんの……たけちゃんの……バカ……ぐすん…… .
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