四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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「あぁ、やっぱり……」 妙に納得した顔で、鹿野が呟いた。 「何処から聞き付けたのか、成瀬と黒岩が此処に来る筈だから入れろって騒ぎやがって……」 鹿野はげんなりして、腐の集団を見やる。 「情報が漏れたみたいなんだよ?」 中谷も苦笑いだ。 俺は尊と顔を見合わせた。 情報って言うと…… あの男が浮かんで来るのだけど…… まさか…… まさか、ねぇ…… こんな事まで、知ってる訳ないよなぁ…… 「また以心伝心やってやがる」 鹿野のぼやきはこの際無視して、腐集団に改めて視線を向け、 「「その情報、誰から手に入れました?」」 問い掛ける。 腐集団は気まずそうに顔を見合わせあい、ヒソヒソ話し合ったかと思うと、 「某報道機関だ」 3年の先輩腐男子さんが、代表して答えた。 某報道機関って―― 「「また南か!!」」 怒鳴る俺と尊に、中谷の悲鳴が被さる。 「み、南!? ど、何処に!?」 怯える中谷。 南に何かされたのか? 奴なら情報を逆手に、中谷を脅す位はやりそうだ。 いや、中谷の怯え具合からして、既にやられているんじゃないだろうか? 憐れ……
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