四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

10/50

1077人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
「中谷、南に何かされた?」 尊に問われ、中谷の顔が青くなる。 「べ、別に、何も……」 完璧、何かされたな? 彼奴、本当に何やったんだ? いやいや、今はそれ処じゃない!! 俺達の情報漏れの方が、大問題だ!! 「たけちゃん、南が知ってるって事は……」 俺の言葉に、尊はコクリと頷く。 「たぶん、伊織も知ってると思うよ、いっちゃん……」 ヤバイ、ヤバイ!! 「「こっ、殺される!!」」 怯え始める俺達を、腐集団を追い払った鹿野が意地の悪い笑顔を浮かべて顧みた。 「どうせバレたんだから、もう良いじゃん、仲間になっちまえよ?」 おどおどしてた中谷が、ナルシスト・モードに復活して更に煽る。 「そう、僕達に付いた方が、君達の為にも成る!」 グッと握られた肩が……痛い…… 俺と尊は同時に溜め息を漏らす。 「「ストラップ、本当にくれる?」」 「勿論、いま……」 「あげるのは、それなりの行動を見せてもらってからだ」 チッ、鹿野め、中谷の言葉に被せやがった!! 折角、中谷はストラップをくれそうだったのに……くそ!! ナンテ考えていたら、尊に睨まれた。
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1077人が本棚に入れています
本棚に追加