四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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「『こそこそ抵抗』を認めて欲しいんだ!!」 「こそこそ抵抗……?」 首を傾げる中谷に、尊は頷いて説明する。 「俺達では、伊織には力じゃ到底敵わない。 かと言って、頭でも無理……」 尊の言葉に、なんか虚しくなってきた……(涙) ずーん、と暗く落ち込む俺を横目に、尊は説明を続ける。 「正直、真正面からやったって、伊織を楽しませるだけで、何の抵抗にもならないんだ」 そう、俺達が逆らえば逆らう程、伊織って奴は楽しそうに潰しに掛かってくる。 しかも、鼻歌混じりの、片手間程度の感覚で、俺達をあしらう…… そして最終的に俺達の『土下座』で片が付く。 例えどんなに俺達が正しくとも、例えどんなに伊織の方が理不尽だったとしても……結果はいつも同じだった。 そしてそれは、相手が和美の場合でも、一緒だ。 どんだけチキンなんだと思われるだろうが、情けなくても、俺と尊の2人がかりでも敵わないのだから仕方ないんだ…… しかも、土下座の後に無茶振りな要求も突き付けられる。 俺達はいつも泣き寝入りだ。 思い出すだけで、泣けてくる!!
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