四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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横着を極めた技、だけどね? 「俺といっちゃんって、元々の思考回路が似てると言うのもあって、意外と簡単にアイコンタクトで意思の疎通が出来て、今は微妙な感情も通じ合えるよ?」 「「すご!!」」 俺も誉めて? ねぇ、誉めて? ……でんでん虫……無視 「凄いな、それは!」 更に感心する中谷に、でも、と尊は言う。 「お互いに以心伝心しようとしないと通じない、と言う難点もあるんだ」 「成瀬の方が気紛れっぽいから、黒岩は手を焼いてそうだな?」 鹿野、覚えてろよ!? 激辛弁当にしてやる!! 窓にドクロを描いた。 「あー、鹿野、誤解してるよ?」 尊の喋り方が、徐々にいつもの喋り方に戻りつつある。 どうやら尊のボケ返上には、タイムリミットがあるらしい。 「俺、いっちゃんと似たり寄ったりだから……」 言いながら尊は、がばりと俺の背中に被さって来た。 「兎に角、今夜から、俺達動くから……」 肩に載った尊の顔を顧みると、酷く疲れきった表情をしていた。 お疲れ様、尊、凄く頑張ったね?
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