四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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なかなか答えない2人に、尊は怪訝そうに眉を寄せた。 そんな尊に、2人は悪巧みしているみたいな顔を向ける。 「下手な方法だと、逆にやられるよぉ~」 優しい尊は、2人を心配して軽い忠告をした。 尊……重い…… ぐったりと寄り掛かる尊に訴えたら、余計にしがみつかれた。 たか兄が迎えに来てくれるから良いが、尊、歩いて帰る気力も無いんじゃないか? なんて考えてたら、2人が口を開いた。 「まあ、それは俺達も了解している」 何しろ、ロッカーを消されたしな?――と鹿野は返した。 「物理的な攻撃は美原には通じないとわかったので、心理的な攻撃をする事にしたよ」 中谷は笑う。 あの黒い笑みを浮かべてる。 「心理的な攻撃って、どんなの?」 問う尊と、尊をくっ付けた俺を、2人揃って指さした。 「「?」」 俺と尊は、同時に首を傾げた。 「まず黒岩と成瀬――だ」 益々、意味不明な鹿野の言葉。 「外堀なんてまだるっこしい事しないで、内堀から崩しちまえって事だ」 えーと、わかりません。
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