四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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尊お母さん……まだ健在なのね? 「いっちゃん、本当にもう💢」 マジで尊に怒られた!! 逃げるか!? が、がっしり尊にしがみつかれて居る為に、逃げられない!! 「友明も、僕の事怒っておきながら、成瀬で遊んでんじゃないよ!?」 叱られた鹿野は、にまにま笑う。 「成瀬、面白いから仕方ないって」 俺、オモチャじゃないよ? 「鹿野ぉ~、うちのいっちゃんで遊ばないで~」 「成瀬は黒岩ん家のか?」 不思議そうに鹿野が訊くと、尊は頷く。 「今夜からうちの~」 尊が段々壊れてきた…… 「タイムアップ!!」 叫んで、俺はマスクを取る。 「たけちゃん、タッチ交代だよ!!」 「ダメ~、いっちゃん、ぶち壊すから、ダメ~」 死に体の尊を無視して、俺は2人を見る。 「サクサク進めるよ?」 大人しくしていた反動で、俺は俺とは思えない程きびきび話し出してやった。 「中谷とバンビは、俺とたけちゃんが伊織の大切なものだと考えているんだね?」 「ちょっと待て! バンビって、何だ? まさか俺の事じゃないよな?」 ちょっと剣呑に言う鹿野に、俺は頷いてやる。
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