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尊お母さん……まだ健在なのね?
「いっちゃん、本当にもう💢」
マジで尊に怒られた!!
逃げるか!?
が、がっしり尊にしがみつかれて居る為に、逃げられない!!
「友明も、僕の事怒っておきながら、成瀬で遊んでんじゃないよ!?」
叱られた鹿野は、にまにま笑う。
「成瀬、面白いから仕方ないって」
俺、オモチャじゃないよ?
「鹿野ぉ~、うちのいっちゃんで遊ばないで~」
「成瀬は黒岩ん家のか?」
不思議そうに鹿野が訊くと、尊は頷く。
「今夜からうちの~」
尊が段々壊れてきた……
「タイムアップ!!」
叫んで、俺はマスクを取る。
「たけちゃん、タッチ交代だよ!!」
「ダメ~、いっちゃん、ぶち壊すから、ダメ~」
死に体の尊を無視して、俺は2人を見る。
「サクサク進めるよ?」
大人しくしていた反動で、俺は俺とは思えない程きびきび話し出してやった。
「中谷とバンビは、俺とたけちゃんが伊織の大切なものだと考えているんだね?」
「ちょっと待て! バンビって、何だ? まさか俺の事じゃないよな?」
ちょっと剣呑に言う鹿野に、俺は頷いてやる。
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