四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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「そうだなぁ、いつやろうか?」 言いながら鹿野は、自己陶酔から抜け出した中谷に目を向けた。 「美原の前で、仲良しお友達、を何度か演じたら、好きなだけあげるよ?」 嫌なやり方だ…… でも、本当なんだろうか……? 伊織が俺達を庇ってるって、本当なんだろうか? 訊いてみよう、今夜…… 良い機会だ、少し伊織と話してみよう。 そう思うと、そんな機会を作ってくれた中谷達に、感謝しないとって思える。 考え込んでいたら、尊の携帯が鳴り出した。 これはメールの着信音だな? たか兄かな? そろそろお迎えの時間だし―― メールを読んだ尊が、 「いっちゃんじゃないけど、本当にタイムアップだよ~」 と言って、俺から離れる。 「たか兄?」 訊けば、尊は頷く。 「正門で待ってるから、早く来いって」 ならば、と俺は2人を見る。 「取り敢えず、こんなところで、手打ちで良い?」 「そっちが了解するなら、一旦終了だ」 わかった、と頷く俺達に、中谷が思い出した様に、 「明日から、当分は毎日此処に来てもらうよ?」 と言った。 えっ、何の為に?
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