四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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「「南、最低!!」」 声を合わせた俺達に、 「李杜」 と南は言う。 何の事やら、首を傾げる俺達は、 「李杜と呼ばないと、伊織に全部ばらすぞ?」 ……脅された…… 2人揃って溜め息を溢す。 「み……李杜、伊織にばらすって……伊織にはこの事話して無いの?」 尊は南に何やら問い質しているが、俺は手の中のお札が気になって、南どころじゃない。 一枚、二枚……おおっ、五枚もあるぞ!? 五枚!? 「ご、5千円!?」 思わず叫んだら、南に笑われた。 「ホント、面白い奴だな?」 言いながら南は、何故か掌を差し出した。 「「?」」 「携帯」 「「?」」 「良いから、2人共、携帯寄越せ」 言われるままに携帯を差し出すと、勝手に弄りながら南は言った。 「伊織には、まだ話して無い」 まだってことは、話す気はあるんだな? この、悪徳商人め!! 「中谷も、伊織の奴が相手しないから2人にちょっかいかけてんだろうし、少し遊んでやれよ」 2人の方が遊ばれてるみたいだがな、と付け加えながら、南は携帯を返してくれた。
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