四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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「取り敢えず、俺と真澄、斗真の番号とアドレス入れておいた」 「何の為に?」 返された携帯を見ながら、尊は問う。 「何かあった時の為に、だ。 伊織だけだと心許ないからな」 何か……企んでない? 南、悪い表情してるぞ? 尊も気付いたようだ。 「み……李杜……目的は何?」 「決まってるだろ、金蔓は大事に、だ」 「「はい!?」」 「さっきの 『ラブラブ校庭デート』 も、意外と儲かったぞ?」 「「マジ!?」」 南は頷く。 「信じられない位、お前等って人気者だったんだな? しかも、お前等のファン、揃いも揃って金のある奴ばかりだ」 な~んだろう~ねぇ~? 尊ぅ、南の言ってる事、わかるぅ~? さあ~ぱり、わかんないよぉ~ 結論!! 「「南は異種生命体の為、理解不能!!」」 「誰がだ!」 2人揃って、デコパンチを食らった!! 痛い…… まだたんこぶが痛いのに……南の悪魔!! 「李杜と呼ばなかったので、伊織にチクっとく」 「「NO~!!」」 「心配するな、どちらにしろ教えるつもりだったしな?」 「「もっとダメー!!」」 俺達の訴えは、あっさり却下された。
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