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「いっちゃん……」
「たけちゃん……俺、おかしいなって思う時もあったんだ……」
色々出てくる……
「母さんの部屋の掃除するとね、ブランド品の服やバッグがゴロゴロあって、家、貧乏じゃないの?、って訊いたら、コピー商品よって言うから、コピー商品持ってると罰せられるよって言っても大丈夫って言うから、変だなって……」
あれ、本物なんだろうなぁ……
全部で幾ら位するんだろ?
「和美もね、CDやマンガや雑誌や洋服やアクセサリー山程持ってるし、パソコンだってあるし……母さんもパソコン持ってて、携帯なんか仕事用と私用を2台ずつ持ってるし……本当に貧乏なのかなって……」
遠い目をする俺を、尊はキュッと抱き締めてくれた。
携帯を切った南が、すっかり心を飛ばしている俺の頭を撫でてくれた。
「伊織に訊いたら、貧乏じゃないと言ってたぞ? それと、和泉の妹の現在の小遣いは5万らしい」
「……食費だ」
ぼそりと尊が呟く。
「取り敢えず伊織が、和泉のお袋さんの暴挙を、伊織のお袋さんに教えとくと言ってた」
「いっちゃん……おばさん、伊織のお母さんにとっちめられるね?」
多分……
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