四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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「いっちゃん……」 「たけちゃん……俺、おかしいなって思う時もあったんだ……」 色々出てくる…… 「母さんの部屋の掃除するとね、ブランド品の服やバッグがゴロゴロあって、家、貧乏じゃないの?、って訊いたら、コピー商品よって言うから、コピー商品持ってると罰せられるよって言っても大丈夫って言うから、変だなって……」 あれ、本物なんだろうなぁ…… 全部で幾ら位するんだろ? 「和美もね、CDやマンガや雑誌や洋服やアクセサリー山程持ってるし、パソコンだってあるし……母さんもパソコン持ってて、携帯なんか仕事用と私用を2台ずつ持ってるし……本当に貧乏なのかなって……」 遠い目をする俺を、尊はキュッと抱き締めてくれた。 携帯を切った南が、すっかり心を飛ばしている俺の頭を撫でてくれた。 「伊織に訊いたら、貧乏じゃないと言ってたぞ? それと、和泉の妹の現在の小遣いは5万らしい」 「……食費だ」 ぼそりと尊が呟く。 「取り敢えず伊織が、和泉のお袋さんの暴挙を、伊織のお袋さんに教えとくと言ってた」 「いっちゃん……おばさん、伊織のお母さんにとっちめられるね?」 多分……
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