四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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「だめだ、もういっちゃんの頭の中は焼き肉しかないや」 でも、店番大丈夫なの?、と訊く尊。 かるび…… 「新しいバイト君も入ったから、大丈夫だ」 ろーす…… 「父さんが、タケの隣の客間を和泉の部屋に決めたからね」 たん…… 「親父の奴、朝から張り切って、業者呼んで 『和泉の部屋』 を作ってたぞ」 はらみ…… 「見たら、和泉、卒倒するかもしれないよ」 ほるもん……えっ!? 「俺の部屋!?」 「あっ、いっちゃんが帰還した」 「兄ちゃんズ、俺の部屋って、なに!?」 兄ちゃんズって……とか不平を口にしながら、たく兄は言う。 「だから父さんが、和泉を貰ったと喜び狂いながら、和泉の部屋を用意した、だ」 えっ!? 「俺、たけちゃん家に貰われちゃったの!?」 「だったら俺も嬉しいけど、いっちゃん、それは無いと思うよ?」 いや、でも、ほら、母さんの俺に対する態度考えると、今日発覚した事も含めると、俺、要らないからあげるって言われそうだし…… 「いっちゃん、おばさんはいっちゃんを騙くらかすけど、要らないとは言わないよ、きっと」 優しい尊の言葉……
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