四匹目 レッサーパンダは 立つ!?

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あの後、何だか色々あったみたいだが、おじさん達は和解したそうだ。 今は、俺と尊みたいに、親友になっている。 時々、家の子にならないかって2人して訊いてくるのは困りものだけど、それ以外はちょっと変わったお父さんって感じで、良い人達なんだ。 俺、血の繋がらない人達には、すっごく恵まれているんだなあ。 母さんはあんなだけど、たっくさん良い人が居るから、幸せだなぁ~ にへら、と笑ったら、尊が真っ青になった。 「!? た、たか兄、たく兄!! いっちゃんが壊れたあー!!」 ぎょっとするたく兄が、慌てて俺の額に触れる。 「熱はなさそうだけど、兄さん、一応病院に――」 「待って、待って!! 俺、なんともないよ!?」 病院なんて、行きたくない!! 「俺、良い人達に囲まれて幸せだなぁ、って考えてただけだよ?」 そしたら嬉しくなったんだ、と言ったら安堵の溜め息を付かれた。 「あまりにも辛いめに合い過ぎて、おかしくなったかと、心配したよ?」 「大丈夫、俺、1人じゃないもの」 尊もたか兄もたく兄もおじさんも居る、伊織やおばさんや、いっぱい助けてくれる人が居るから―― 平気!
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