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あの後、何だか色々あったみたいだが、おじさん達は和解したそうだ。
今は、俺と尊みたいに、親友になっている。
時々、家の子にならないかって2人して訊いてくるのは困りものだけど、それ以外はちょっと変わったお父さんって感じで、良い人達なんだ。
俺、血の繋がらない人達には、すっごく恵まれているんだなあ。
母さんはあんなだけど、たっくさん良い人が居るから、幸せだなぁ~
にへら、と笑ったら、尊が真っ青になった。
「!? た、たか兄、たく兄!! いっちゃんが壊れたあー!!」
ぎょっとするたく兄が、慌てて俺の額に触れる。
「熱はなさそうだけど、兄さん、一応病院に――」
「待って、待って!! 俺、なんともないよ!?」
病院なんて、行きたくない!!
「俺、良い人達に囲まれて幸せだなぁ、って考えてただけだよ?」
そしたら嬉しくなったんだ、と言ったら安堵の溜め息を付かれた。
「あまりにも辛いめに合い過ぎて、おかしくなったかと、心配したよ?」
「大丈夫、俺、1人じゃないもの」
尊もたか兄もたく兄もおじさんも居る、伊織やおばさんや、いっぱい助けてくれる人が居るから――
平気!
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