五匹目 レッサーパンダは 斗う!?

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明日の弁当に使える、よし、よし。 クーラーバッグに保冷材と一緒に入れとけば、大丈夫だな? ああ~、母さん、食べっぱなしだ。 洗い物が終わった時、ちょうど洗濯も終わった。 皺を伸ばしながら干し終わると、ピンポンピンポンっと呼鈴が鳴った。 ドアを開けると、朝同様にたか兄が立っていた。 「終わったか?」 「うん、荷物はこれで、後は食品」 バッグとクーラーバッグを指差す俺を、たか兄が怪訝そうに見た。 「当分家に居るんだから、着替えは全部持って行った方が良いぞ?」 ああ、少ないからだね? 「それで全部なの」 「……日曜、開けとけ」 何やら考え込んでいたたか兄が、そんな事を言い出した。 日曜!? もしかして―― 「サン○ャイン!?」 意気込んで訊く俺に、たか兄は顔をひきつらせた。 「あー、まあ、良いか、ついでに服を買えば……」 仕方ない、とたか兄は笑った。 「有給貰えたら、連れて行ってやる」 「本当!?」 「ああ」 「たか兄、大好きだ!!」 叫んでたか兄に抱き付こうとしたその時、バタン、と乱暴に開かれたドアの音と共に叫び声が響き渡った。
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