1077人が本棚に入れています
本棚に追加
「和泉のお父さん・和也には、ちゃんと両親も兄弟もいるし、和泉には従兄弟もいるぞ?」
一遍に身内が増えたー!?
しかも、とおじさんは続ける。
「あの雌狐にも、両親と胸糞悪い弟がいる」
あ゙ー、わかんない!!
頭がショート寸前の俺に、おじさんは更に言う。
「和泉を預かるから、一応和也の両親に伝えとこうと思って連絡したら、和也が死んでから一度も和泉と会わせてもらってないと言って――正月だけ和美と雌狐は来るが、和泉は熱出して寝てるとかで会えてないって――和泉のお年玉だけ持って帰ってるって――和泉、どうなんだ!?」
おじさん、おじさん、ブレス、ブレス、息継ぎして?
じゃないよね?
「んーと、正月はいつも母さんと和美だけで、女同士の買い物とかで出掛けてて、俺はテレビ見てるよ?」
で、2日には、尊や伊織の家に行って、お年玉貰ってる。
「父さん、いっちゃんのお年玉って、家と伊織の所以外ないよ? いっちゃんのお母さん、いっちゃんに貧乏だから無しって言ってたし」
俺通の尊が言うと、なんだか居間の方からオドロオドロしい黒い空気が漏れ出して来た!!
最初のコメントを投稿しよう!