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おおよそ5分、俺達はその場に固まっていた。
5分後、乱れた息も整い、どうにか体力も回復した俺達は、辺りを見回す余裕が出てきた。
なんか、薄暗い……
「なあ、たけちゃん……。 俺、ここ初めて来たんだけど……。 なんか、怖くないか?」
「俺も初めて来たよ……。 使われてないのかな~確かにちょっと不気味だね、いっちゃん……」
ゴクリ、と生唾飲んで、目的の教室に目を向けた。
「兎に角」
「行こうか」
身を寄せあって、ソロソロ進む。
ビクビクしてる俺達って、やっぱりチキンなんだなあ~
でも、怖いものは怖い!!
今、ちょっとでも物音したら、2人揃って悲鳴を上げて、脱兎の如く走り逃げる自信があるぞ!
情けなっ!!
でも、本音だ。
けど……本当に薄暗い……
窓があるのに、光が射し込まない。
ああ、えらく汚れてるんだ。
って、掃除ぐらい、しやがれ!!
あっ、でも、俺達に負担がきそうだから、しなくていいや!!
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