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しかも――と、伊織は言う。
「和美さえ、お前達を見放したしな?」
あ゙ー、皆が俺達を伊織に押し付けた、のか……
「「お世話お掛けしました……」」
としか、言い様がない!!
「現在進行形、だぞ?」
あ゙ゔ〰、た、確かに……
「「お世話お掛けしてます」」
尊と声を合わせて言うと、伊織は笑って頷く。
「よし、許す」
俺も尊も笑う。
なんか、嬉しい♪
なんか、楽しい♪
伊織とこんな風に話した事なかったし、こんな風に笑い合った事もなかった。
ちょっと感動!
そして、ちょっと後悔……
「伊織、ごめんね?」
「俺達、何も知らないで、ごめんね?」
俺と尊の言葉は、伊織の掌によって止められた。
「俺が勝手にやっている事だ、お前達は一切気にするな」
それに、と言葉を繋いだ伊織は、何故か意地の悪い笑みを浮かべた。
「お前達で、憂さ晴らしもしているしな?」
えっ!?
憂さ晴らし!?
憂さ晴らしって!?
まさか!?
あの容赦無い攻撃は――
「「憂さ晴らしの攻撃か!?」」
伊織は笑うだけで、否定も肯定もしない。
感動を返せー!!
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