五匹目 レッサーパンダは 斗う!?

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まあ、良いか! 「伊織、時々こうやって話そう?」 「色んな事、話そう?」 俺と尊のお願いは、伊織に届いたようだ。 「校内では当分無理だが、家か尊の家でなら大丈夫だろう」 「「約束だよ?」」 伊織は頷く。 「おっ待たせしましたぁー!!」 バタンと乱暴にドアを蹴り開けて、コーヒーの良い香りと共に、都織が現れた。 都織は伊織の膝に座って居る俺達を不思議そうに見やると、 「兄貴、両手に花ならぬ、両足に雑草か?」 とんでもなく失礼な事を、言いやがりました!! せめて、野花位にして欲しい…… 「向こうは、どうだ?」 机にトレーごとコーヒーを置く都織に、伊織は問い掛ける。 俺と尊は伊織の膝から飛び下りて、コーヒーに手を伸ばす。 あっ、ちゃんとお煎餅がある! しかも、有名どこの高級煎餅だ! 流石、伊織の家!! お煎餅一つにしても、贅沢だ!! お煎餅を手にしてホクホクしている俺を見ながら、都織は尊にこれまた高級が付くチョコの入ったガラスの器を渡す。 「尊はこっちな?」 「うん、ありがとう」 尊は嬉しそうに、受け取った。 「……で?」 伊織は都織を促した。
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