1077人が本棚に入れています
本棚に追加
「他人を疑うって事は、その人を知らないといけないし、何でとか色々考えないと駄目だし……」
いっちゃん――と尊に呼ばれた。
尊はじっとりと俺を見る。
「いっちゃんは、面倒臭いだけでしょう?」
尊、図星!!
「「和泉……」」
伊織と都織も、ジトッと俺を見る。
い、居たたまれない……
「えーと、えーと、ほら、あれ、そ、そう、他人に接するのって、ほら、やっぱり難しい――」
「面倒臭いんだな?」
あう……
「はい、その通りで御座います」
観念して認めると、伊織が呆れ果てた顔を向けた。
「和泉……尊でさえナンとか部に入って、尊だけの友人が居るのに、お前はお前だけの友人どころか、尊と共通の中学からの知り合い以外に友人が居ないだろ?」
「ナンとか部じゃないよ、 『ゲーム大好きパソコン第2部』 だよ、週一しか活動しないけど」
尊が伊織に突っ込んだ!
良し、俺も!
「女史もお友達!」
「カウント外だ」
伊織に突っ込み返された!!
くーっ、負けるもんか!!
「小田切先生もお友達って言ってた!」
「「「もっとカウント外!」」」
3人に突っ込まれたー!!
最初のコメントを投稿しよう!